最近、CLIP STUDIO PAINTの制作元のセルシスから、EX最新版のVer2が登場して、これをインストールできるよ!というメールをもらったので、さっそくバージョンアップして使ってみました!
その中で新機能の『ハンドスキャナー』が個人的に神機能!だったので、思わず記事にしてご紹介したいと思います!
CLIP STUDIO PAINTとは?
もはや説明不要なほど、日本では有名で普及しているお絵描き・漫画・アニメーションなどの制作ができるアプリ。
CLIP STUDIO PAINT(以下クリスタ)は、もともと「Comic Studio」という名前で開発された漫画制作用ソフトで、私も過去(10年以上前の大昔)にこれを使ってました。
フルカラーイラスト制作は当時、アナログで描いた線画をスキャナーで取り込むか、SAIというアプリで線画を描いて、Photoshopで彩色してたのですが、2012年に現在の「クリップスタジオペイント」にが登場すると、線画も彩色もすべて、クリスタだけで完結できるようになって、もともと漫画制作ソフトだったこともあり、漫画制作ならクリスタ一択、
さらにアニメーションなんかも制作できるようになっていて、今や二次元イラストをはじめ、クリエイターのスタンダードツール!といった感じになっています。
私のCLIP STUDIO PAINTの使い方
私はイラストを描くのがすごく好きではあるのですが、器用貧乏というか、Pixivに無数の素敵でハイレベルなイラストを目にするたびに、すごいなあとあこがれる反面、なかなか上達しないもどかしさがあって、ほかにも音楽とかVtuber活動とかいろいろやりたいこともあって、イラストだけに集中!はできていない状態です。
そこに来て昨年、Stable Diffusionが登場して、AIが理想的なイラストを描いてくれるようになって、最近では私の姿を学習させて、いろんな私が描けるようになりました!
↓今回の題材となるイラストもStable Diffusion(画像生成AI)で作成しています。
…上記の通り、そこで現状課題なのが、服装のちょっとした破綻や、とりわけ手の破綻があって、AIの使い方がへたくそ!という面もあるのですが、現状の傾向としては、AIが手を描くときにぐちゃちゃになってしまったり指の本数がおかしいということがしばしばあります。
そこで、AIが描いてくれた素晴らしいイラストの一部分を修正したい!というときに、クリスタを使っていて、特に手を直したい!というときにクリスタ2.0の『ハンドスキャナー』が神だ!と感じた次第でした!
今回の成果物!
上記のイラストで、左手の指の本数、長さがおかしかったり、ぐちゃっとなってしまっているものを、以下のように、クリスタVer2のハンドスキャナーを活用して修正しました!
※髪の毛の艶とか服装、イヤリング消去なども若干修正してます。
手の部分の差は↓の感じです。
ハンドスキャナー機能で手を修正した手順
以下の流れで、クリスタVer2の新機能【ハンドスキャナー】で左手を修正してみました!
①ハンドスキャナーを利用する3Dモデルをキャンバスに読み込む
まずは【ハンドスキャナー】を使うための3Dモデルをクリスタの編集中イラストのキャンバスに読み込みます。今回は『【3D】女性の手 ver.2.1 for CLIP STUDIO PAINT』という有料の3Dモデルを使ってみました。
■【3D】女性の手 ver.2.1 for CLIP STUDIO PAINT
https://booth.pm/ja/items/2943329
※3Dモデルの購入からクリスタ導入手順は割愛…
上記モデルを素材パレットからキャンバスにドラック&ドロップ
②ハンドスキャナーを立ち上げる
3Dモデルの編集ツールバーから『ハンドスキャナー(カメラ)』をクリック
3Dモデルの角度などを調整する際のツールバーで、下記枠のところに、人が枠に囲われているようなアイコンがあるので、その右側の▼を押すと出てくるポップアップの一番下に『ハンドスキャナー(カメラ)』というのがあるので、これをクリックします。
※とりあえず公式サイト他、使い方を調べてもあまり情報がなかったので、案外ここが重要かも…
PCにカメラがあれば、以下のツイッターの投稿のような感じでぐにょぐにょ3Dモデルの手が動きます!
…手を映すのが恥ずかしくて他の方の投稿共有ですみません…こちらの方はiPhoneのカメラと連携できるとおっしゃっていますが、基本的には普通のカメラで利用する形になると思います!
あっ!
iPhoneのカメラと連携できるじゃないか!便利〜!! pic.twitter.com/7BIsS2fFaP
— 午後5時のシオミヤ (@shio_mid) March 17, 2023
実際に私が動かしてみている動画はこちら!
クリスタVer.2のハンドスキャナーが神機能!ということでブログ記事を描いてます!
AIイラストの修正にガッツリ使っていきたい(・ω・)ノ pic.twitter.com/VavffRmQJd— エルティアナ/バ美肉Vtuber•AIとWEB3錬金術士・ゲーム音楽系バーチャルピアニスト? (@atelier_ert) March 21, 2023
③ポーズを決定して固定する
手のポーズが決まったら『一時停止』のボタンを押す
自分の手を使って3Dモデルを動かして、気に入ったポーズになったら、ハンドスキャナーポップアップ内の『一時停止』ボタンを押すと、カメラが止まって、3Dモデルのポーズも固定されるので【OK】を押せばポーズが確定します。
④3Dモデルを参考にして修正用の手を描く
決定したポーズに影などをつけて参考にする
修正用の手を描く
修正用の手をイラストに反映して完成!
まとめ
いかがでしたか?今回は、最後は自分で描く手段をとりましたが、AIの使い方がうまければ、手のモデルをそのままイラストに反映して、AIにもう一度img2img(画像から画像を作成)する手法でイラストを修正することも可能だと思います!
まだまだAIだけでは満足のいくイラストを描くことが難しい面もありますし、私のような駆け出しのAI絵師さんや、もちろん普通にイラストを描く人、漫画を描く人、アニメーションを作る人にとってもクリスタは素晴らしいツールだと思いますので、これからイラストを描いてみたい方や、新機能が気になっている方は、ぜひクリスタVer2を使ってみてください!