Stable Diffusionでお気に入りのモデルを使ってイラスト出力してるけど、ちょっとディティール(描き込み)が物足りない…と感じること、ありますよね?(私もよくあります)
そんな時、対策としては、もっと細かな描写をしてくれるほかのモデルで出力しなおすか、出力後のイラストをアップスケール(高解像度化:画像サイズ自体を上げる)、または、最近バージョンアップしたControlNet1.1のTileというものを使うか拡張機能のTiled Diffusionを使う(←これは私もまだ研究前で細かなことがわかってないのですが、また詳しく体験したらレポートしたいと思います!)など、手段はあるものの…なかなか難しい…という超個人的な感覚があります…
そんなときに、Rinne AIさんの以下のツイートを見かけて、なんと、Loraを適用するだけで、通常そのモデルが出力するよりディティール細かなイラストが簡単に出力できてしまう神Lora【flat2】を見つけたので、思わず共有記事を書かせていただきました!
おはようbonum mane!
本日は晴天なり!な火曜日?いつも見てる天気予報にアイス指数なるものがあることに気づきまして
今日の京都は微妙だったけどアイス食べる口実に良いなって…思った時にはもうアイス食べたい!テロ!アイスたべたら今日を乗り越えれると思うのです
アイスたべて良い1日をね? pic.twitter.com/sISCcM7bIQ— Rinne AI? (@llrinnell) May 1, 2023
flat Loraの配布先と下準備
flat Loraは以下のサイトで配布されています!
■huggingface
上記のページにある『flat2.safetensors』が今回ご紹介するLoraデータです!
ダウンロードしたデータをお手元のStable Diffusion Web UIのLora格納フォルダ(たぶん\stable-diffusion-webui\models\Loraとか)に格納してください!
※flat.safetensorsもflatのLoraみたいですが、描き込みを強めると黒っぽくなりがちということで、今回はflat2だけご紹介します。
flat Loraについて簡単にご説明
flat Loraは、もともとはその名の通り、ディティールを描き込む方向ではなく、逆にイラストを平坦にするためのものだったのか、他のLoraの通常の使い方の通り、<lora:flat2:1>など【:1】というプラスの数値の指定をすると、もともとのモデルが出力するイラストよりフラット(平坦)なイラストが出力されます。
しかし、今回ご紹介する(一般に驚かれている?)手法は、この【:1】という数値を【:-1】という風に逆方向に指定する方法を取ります!
マイナスの数値が大きくなればなるほど、細かなディティールが描き込まれる!という感じですね。数値が大きいければ大きいほど細かさが尋常ではない!ということで話題になってるみたいです!
…やりすぎたらくどくなってしまうわけですが、お好みのモデルに、さらにスパイスのようにお好みでお手軽簡単!!に描き込みの精度を調整できることから、私も神Lora!と思っている感じです!
flat Loraの使い方
flat Loraの使い方は、ほかのLoraと同様にとても簡単です!
ダウンロードしたLoraデータを下準備の通りフォルダに格納できていれば、以下の手順で反映可能です。
flat Loraの出力結果例
今回の記事の出力例として、以前クリムト風のランタン型ランプをご紹介した時に使ってたプロンプトをベースに、flat2のRoraを追加してイラストを出してみました!
以下の参考値のプロンプトや設定で、今回個人的に気に入ったイラストはこちらでした!
(flat2の設定値は<lora:flat2:-1>)
モデル:MandarinMixV2
プロンプト:(((masterpiece))),(best quality)+,beautiful ,(illustration), eruthiana ,(((1 girl))) , emerald eyes, A sorcerer’s room , A desk with a mosaic glass lantern and magic book placed on it.,beautiful hands, twintail, brown hair, smile,((blunt bangs)), The darkness of the night., ultra detailed background, <lora:eruthiana:0.1> , <lora:flat2:1>
※<lora:eruthiana:0.1>は私が独自に作ったLoraなので、もしコピペで参考にされる場合は抜いてください!
ネガティブプロンプト:verybadimagenegative_v1.3,bad-hands-5, multiple angle, blurry, lowres, extra digit, fewer digits, cropped, worst quality, low quality,text,error,fewer digits,cropped,worst quality,low quality,normal quality,jpeg artifacts,signature,watermark,username,blurry, 2koma, panel layout, bad_prompt, flower
※あれやこれや書いてますが、ベースとしてはverybadimagenegative_v1.3,bad-hands-5の2つがミニマムな様子
Steps: 60, Sampler: DPM++ 2M Karras, CFG scale: 8, Size: 512×512, Denoising strength: 0.6, Hires upscale: 2, Hires upscaler: SwinIR_4x
上記は他の方が試している例でも、結構強めにかけている設定かな?と思うのですが、
以下x/y/z plotの結果です!
まとめ
以上がflat2 Loraと作例のご紹介でした!
・flat2 Loraはを使えばお手軽に出力イラストのディティールを細かく描き込みできる
・flat2 Loraは設定値をマイナス指定することで細かな描きこみができる
・Loraなので、複雑な拡張機能に比べてとってもお手軽に使える!
いかがでしたか?Loraなので、とにかく簡単に、今使っているモデルとプロンプトに追加するだけで反映できる手軽さとその効果がとっても便利ですので、ぜひ使ってみてくださいね(*・v・)!!